Technology

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1)植物栽培装置 Culture Machine

独自開発の植物栽培装置です

「Culture Machine」は、私たち が「SAIBAIX」の栽培理論式をもとにして独自開発した新方式の栽培装置です。この装置と「SAIBAIX」が連動することで、“Reliability(安全性)”,“Traceability(再現性)”,“Productivity(生産性)”を実現しながら植物を育てることが可能になります。
量産工場の生産装置として、あるいは実験装置として、高いパフォーマンスを発揮します。

量産工場の生産装置としては世界初!クローズド・ユニット方式

Culture Machineは、一般的なオープン・タイプではなく、棚ごとに密閉されたクローズド・ユニット方式を採用しています。
装置全体を断熱材で密閉することによって、光・空気・水の環境が装置ごとに完全独立であり、これまでの植物工場のように、同じ部屋に設置された装置同士で干渉し合うことがありません。さらに、Culture Machineには、LED照明、養液循環装置、エアコン、加湿器など、植物の栽培に必要な各種制御機器が内蔵されています。これによって、制御性が格段に向上しただけでなく、防虫、防カビ、病害対策も万全になりました。

▲一般的なオープン・タイプの植物工場

▲クローズド・タイプのCulture Machine

段ごとに個別に環境条件を設定することも可能

Culture Machineは多段で構成されていますが、それぞれの段が密閉されており、段ごとに異なる環境条件を設定することが可能です。

光環境制御システム/空気環境制御システム/養液環境制御システムをマシン内に内蔵

植物の成長に影響を与える要素は、大きく分けて、光・空気・水の3 つです。安定的に狙った通りに植物を成長させるためには、この3 つの要素をそれぞれ狙った通りに正確に制御する必要があります。

Culture Machineには、光・空気・水の3つの要素を精密に制御するためのシステムが組み込まれています。

個別に設定値を変えられます

Culture Machineは、様々な環境条件を個別に制御することができます。一般的な栽培装置では、空気の温度と水の温度は相互に影響を与えますが、Culture Machineでは、例えば、気温を20℃、養液温度を26℃に設定することも可能です。

SAIBAIXとも連動します

Culture Machineは、SAIBAIXと連動し、SAIBAIXの各機能を使用することが可能です。

2)PROCESS Technology 「CRONOS」
(工程制御システム)

狙った品質、狙った生産スピードを実現

ものづくり の工場では、狙い通りのスピードで狙い通りの品質の製品が、日々次々に生産されます。そのためには、人と機械とモノが、適切なタイミングで適切な指示により連動して動く必要があります。

植物工場においても、狙い通りのスピードで狙い通りの品質の植物を日々次々に生産するためには、同様の技術が必要となります。(唯一異なる点として、植物工場では、人と機械とモノに加えて、植物の成長が連動する必要があります。植物は「SAIBAIX」により管理されます。)
人と機械とモノと植物の“時刻と位置”を管理するために開発した私達の独自システムが 「CRONOS(工程制御システム)」です。例えば、種を蒔く指示、収穫する指示、自動機に対する指示などが、CRONOSによって管理されます。

工程分析と工程制御システム開発のプロフェッショナルです

創業メンバーのうちの3人は、金型工場における金型設計・製造時間を 大幅に短縮した経験を持ちます。私たちは、「工程分析」と「工程制御システム」を開発するプロフェッショナルです。
レタスは播種 (はしゅ)してから収穫するまで約720時間かかります。私たちはすでに、その720時間の工程の詳細な分析を終えています。分析の際に作った工程表は、文字が読めるサイズで紙にプリントアウトすると、40mにもなりました。

▲植物生産 720時間の工程表

工程とは

私たちは、原材料である種が成長し、収穫され、製品として梱包されて出荷されるまでの一連の活動の進行過程を工程と定義しています。また、工程を要素ごとに分解したものを一工程と定義しています。
例えば、播種のためにトレイなどの道具を準備する、作業者が種をまく、種をまいたトレイを自動機に設置する、自動機がトレイを所定の位置まで移動させる、環境管理された装置の中でしばらく成長する、などが一工程です。

Traceabilityが格段に向上します

CRONOSとSAIBAIXとCulture Machineとの連動により、植物の個体ごとに、種を植えてから収穫するまでの間の情報を正確に追跡することができるようになります。追跡できる情報は、例えば、栽培装置内の位置情報、作業者情報や作業時間、各種測定値や指標値、栽培中の装置の稼働状況などです。